クリスマスの涙
—今もあの声が、あの言葉が、あの泣き顔が
頭から離れない
2019年、12月25日。5×20 オーラス。ライビュ。
最初は笑いながら明るく話してた。
「今は疲れてる、ホッとしたんだろうね」って言った時も、本当穏やかな顔をしていて、
笑顔で話してくれた。
でも。
「ツアーの最中に、休止発表をさせてもらいましたけど…」と言った時から、表情が一変した。
胸が苦しくなった。
「発表後の四月からのツアーは、正直…不安でした」
本人から正直な思いを聞いたその瞬間、もう私は堪えられなかったのに。
そのあと、
「正直………」って、涙で言葉が詰まった。
そのあとに続く言葉を、私は待った。
心臓が大きく騒いだ
「正直………正直怖かったです」
もうそれを聞いた瞬間
私は訳が分からないくらい苦しかった
思わず崩れ落ちた
背中をさすりながら抱きしめてあげたかった
大きな決断。
そのあと、どんな顔してステージに立てばいいのか分からなかった、と雑誌でも言っていた。
ファンは受け入れてくれるのだろうか、嫌な顔されないか、ちゃんといつも通り自分を見てくれるのか。きっとすごくすごく、不安で怖かったんだよね。
それでも笑顔でステージに立ってくれた、歌い、踊り、走り抜けてくれた50公演。
「怖かった」
その言葉に私は、ものすごく重さを感じて
私なんかが安易に想像できないような、責任やプレッシャーや不安や怖さが、涙ながら放ったその一言に詰まっていた気がして。怖かったね、ごめんね、大丈夫、ごめんね、って
なぜかずっと謝っていた。心の中で
でもその後に
一生懸命言葉を紡いで
「本当みんながね、本当優しい目で僕らを見てくれたから」
「本当に優しい顔で……見守ってくれてたから」
「僕は今日、最後までやり切る事ができました」
って言ってくれて。
ファンのいつも通りの笑顔が、愛が少しでも届いていて、何か一つ重荷のようなものが軽くなったのだとしたら…すごく嬉しくて。
・
その後4人に、
「本当に感謝してます」って、涙ポロポロ零しながら話してくれた。
「……今日まで本当4人の支えがなかったら、ここまで来られなかったし」
「4人に感謝しかない」って。
「あの決断は、僕にとって本当に命懸けでしたし」
心にズシンと来た。
命懸け。沢山沢山悩んで出してくれた答えだったんだってその一言で分かったし、苦しかった
大丈夫だよ、ってずっと繰り返してた
「みんなの思いもあるけど、今日までついてきてくれて本当にありがとうございます」って頭を下げて。
当たり前だよ。ついて行くに決まってる。誰も責めたりなんかする気はないんだよ。なぜならみんな、貴方が大好きだし、大切なの。
あの日、休止会見の時に半笑いと共に放たれた「無責任」という言葉。
ねえ記者さん、それ、彼に一番似合わない言葉ですよ。
ありがとう。全部話してくれて。
怖かったね、苦しかったね。でもたくさんたくさん笑顔をありがとう。キラキラしていました。
大好きだからね。ずっと。
だから大丈夫
やりたいことをやって、4人と笑って
どうか、幸せでいてください。